塵一粒

同人誌やイラストの感想とか雑記とか。同人感想は作者さん向け。

「いつもありがとう」と言ってもらえること

 昨今ツイッター上で「クリエイターに感想を送るべき」という主張と、それに対するファンの心情などが時折盛り上がりを見せています。

 そんな中、ファン側の意見でたまに見るのが「感想送っても何も反応ない」「有名人と一般人で対応に差がある」「必要とされてないと感じて感想を送る気がなくなる」といったもの。感想を絵に置き換えると、どこかで聞いたことのあるような文言ですね。

 

 まず誤解なきように言っておきますが、私はクリエイターからファンへの反応は基本的にする必要のないものだと思っています。(なんらかの契約でなければ)絵を描くことが義務ではないように、ファンの行動にいいねしたりコメント返しをしたりすることも義務ではありません。

 

 さて、弊アカウントは今年の7月で5年目です。今では「一般人の感想への反応なんて無いのが当たり前でしょ」というスタンス。そのためか、TLに流れてきたイラストにも辻斬りの如く感想リプを投げられるように。なんだかんだ心身ともに余裕がある時じゃないと難しいですけど。

 そんな折、フォローしている作家さんから一件のDMが届きました。

 

「もし宜しければ、web個展のエンドロールの『活動を支援していただいた方々』にお名前を載せさせていただいても大丈夫でしょうか?」

 

 …………。

 …………活動を支援!?

 

 

 

  DMを頂いたのは、このブログでイラストを紹介したこともある、めたねのおくすりさん。そのweb個展で、エンドロールに名前を掲載して頂きました。

 しかし支援とはいうものの私はただのツイッタラー。やっていることといえばイラストツイをふぁぼRTリプライし、同人イベントで新刊を買い、また感想を送り、skebでイラストを依頼する程度。どうして一般的なファンの範疇を出ない自分が…? という気持ちがありながらも、それらが積もり積もって活動の糧になったのかなぁとほっこりした気持ちになりました。

 

 また、こんなこともありました。

 

 (リンク先R18注意)

skeb.jp

 度々skebでイラストを依頼しているPleioさん(Pleio (@pleio_ne) | Twitter)。

 skebアピールをもらったのがPleioさんを知ったきっかけなのですが、今回思い切ってR18イラストを依頼しました。

 

 そして納品されたのが、上記のリンク先のイラスト。そのオリジナルデータはというと、凄まじい量の差分が丁寧にまとめられたレイヤーでした。

 NSFW絵の依頼文で差分を頼んでいるリクエストはよく見ますが、これ普通に依頼したら一体いくらになるんや……と慄いてしまうレベル(もちろん私は一枚絵のつもりのリクエスト料でした)。ラフやボツ案のレイヤーも載っていて、そういうのが好きな自分としては嬉しい限り。しかし何より目に付いたのは、一番最初のレイヤーにしたためられた、私宛のメッセージでした。

 簡単にまとめると感想やRTいいねに対するお礼や、今後もよろしくお願いしますといった内容。以前にも「いつもありがとうございます」とリプをもらったことはありましたが、こういう形でメッセージをいただけるとは思ってもみませんでした。とてもうれしかった。

 

 

 他にもイラストのリプライについて「いつも細かいところまで見てくださってありがとうございます」とか「励みになってます」とか、いろんな人からいろんな言葉をもらっています。こちらこそモチベーションになっていて、本当にありがたい限りです。

 もちろん私の言葉が的外れで独りよがりになっている可能性もありますが、それはそれ。

 

 最初に述べた通り、私はクリエイターからファンへの反応は基本的にする必要がないものだと思っています。SNS上での売り込みや同人イベントでの対応など、営業努力自体は創作をすることとは無関係です(これを苦もなくできる人はスゴイ)。

 そして基本的にする必要のないものだからこそ、してもらえた時の価値が大きいとも考えています。

 

 しかしファンもクリエイターも同じ人間。

 無理せず自分に合った方法でファンと、または推しクリエイターと向き合っていけたらいいですね。