塵一粒

同人誌やイラストの感想とか雑記とか。同人感想は作者さん向け。

超しゃべフェス備忘録

ニコニコ超会議in幕張メッセ

推しと一対一でお喋りしてきました。

 

 しゃべフェス(Vtuberおしゃべりフェス)。参加するVtuberと一対一でおしゃべりができるイベントだ。昨年も参加した時はZOOMを使ったネット会場のみだったが、今回ニコニコ超会議の場を使ってリアル会場でも開催された。

 

 

 幕張メッセで行われるニコニコ超会議、そして超しゃべフェスのリアル会場。チケット販売開始した時、開場がどこかも知らず反射的に買ったが、幕張メッセは千葉らしい。取りあえず新幹線の通ってる地域の近くで助かった。

 GWということもあり新幹線はそれなりの混み具合だった。東京駅で???状態になってしばらく彷徨い、なんとか会場にたどり着く。道に迷うだろうから開場一時間前に到着しておこうと思い出発した後、開場時間ぴったりに会場に着くのは自分のことをよくわかっているということにしよう。

 

 さて、まずはしゃべフェスのブースを確認し、対話時間の追加チケットを買わなければ。事前にネットでもチケットの追加購入をしていたが、現地にいってまだチャンスがあれば買おうと考えていた。

 しゃべフェスブースの前には結構な人だかりがあった。逡巡したが、どうやらみんなタイムスケジュール的なボードを見ているだけなようで、横の受付に行くとすんなり追加チケットを買えた。チケットはなんとラスト1枚だった。四ツ辻まよい完売。

 

 しゃべフェス開始まではまだ少し時間があったので、自販機に水を買いに行った。その道中、会場内には出店が多く並んでおり、香ばしい匂いが会場内に充満していた。博霊神社例大祭紅楼夢などの即売会イベントでよく見かける状況とはいえ、抗いがたい誘惑には間違いない。そういえば新幹線に乗るために朝早く出たため、朝食はパンを少し腹に入れただけだ。唾を飲みこんでしゃべフェスブースに戻ると、四ツ辻まよいレーンには既に4人程が並んでいた。しばらく遠巻きに見守っていたが、意を決して列に並ぶ。

 列の一番前には椅子と大きなモニターがあり、画面の中でまよいちゃんが動いているのが見えた。一人、また一人とお喋りを終えて列を抜けていくごとに、心臓の鼓動がドンドンとやたら身体全体に響いた。まずい、何を喋ろうとしていたか忘れてしまった。いよいよ私の前の人が用意された椅子に座り、話を始める。その間に、コレつけてもいいですか? とスタッフのお姉さんに聞く。

 笑顔で「大丈夫です」とのこと。全然動じてなかった。

 前の人の番が終わり、マイク付ヘッドホンを手渡される。百均で買ったドライブ用の白手袋をはめて椅子に座る。掌合わせをやりたいと事前に言っていたので危うく画面を触っても指紋などが付かないようにという考えだったが、同時に生身の姿を少しでも見られることに抵抗があったのだと思う。

 

 ところで弊推しはシャイなリスナーのことを熟知しているため、対話イベントの際は話す内容で困らないようコース表(なんだそれは)を用意している。2回目となる今回のしゃべフェスも例にもれず、コース表を作業配信でリスナーと一緒に作った。

 そんな、みんなで作ったコース表だったが、本来冒頭でコースを決めるはずがアイコン仮面の掴みから会話の流れになったため、完全に頭から飛んでいた。まぁ、元々「いつものトーン/フリートーク/普通シチュ」のつもりだったので内容に支障はない。むしろ改まってコースを指定しないことで、友人同士のおしゃべりのような雰囲気を後押ししてくれたのは、却って良かったと思う。

 

 待望の掌合わせシチュは、力士のツッパリのようになりながらお喋り開始。おかしい、掌合わせはもっと尊いものかと思っていたが、端から見たらどすこいになってしまった。というか四ツ辻どすこい言ってた。

 それでもやはりうちの推し、一つ一つの動作が奇跡的に可愛い。

 

 最初はアイコン仮面の話。笑ってもらえて嬉しかった。チケットを持っている人から順番に並んでいくリアル会場のため、まよいちゃんからは次にお喋りする相手が誰なのかわからない。そのため、ぱっと見で誰が来たのかわかったアイコンは大いにほっとしたらしい。元々amazonでペストマスクを買おうと思っていたが、価格が高いくせに視界悪い&声通らないのデザイン特化だったのでやめた。結局誰が来たのかわからないのも普通に怖いので、自作アイコンにして良かった。

 百均で買ったアイガード(飛沫防止ゴーグル)を切って作った、このアイコン仮面。他の人から見たら滑稽極まりないだろうが、TwitterYouTubeではこのアイコンが私そのものなので、それで私だと認識してもらえて、かつ安心してもらえたならこの上なく嬉しい。ウェブポンのビデオメッセージでも触れてもらえたアイコンなので尚更。

 

 鞄につけてきたSML+の頃のアクキーも喜んでもらえた。ウェブポンの缶バッジで痛バを作ってきたリスナーもいたが(あれはスゴイ)、ワンポイントアクセ派な私は暗めな色のバッグにアクキーを一つだけ目立つように…………推しグッズを用意するのを忘れて、いつも目の前に飾っているキーホルダーを慌てて付けてきたというのも嘘ではないが。

 流れはそのままグッズ収納の話へ。百均で缶バッジホルダーとかあるんですよーなどと話していたが、これ時間制限のある中で話すことじゃないなと改めて思った。楽しかったけど。

 

 アイコン仮面とグッズ収納の話題でキャッキャしていたら(このままだと百均の話で超しゃべフェスが終わる)と気づき、話を変える。盛り上がっていたので残念ではあるが、時間は有限なのだ。後30分欲しい。そして今後の活動予定について、しばらく気になっていたことを質問。内容に関しては何かしら支障になるかもしれないので、ここでは伏せる。ただ話に上がったやりたいことに関しては、なるほど…ぴったりだなーと思った。こちらの希望? も聞かれたが、それはまたどこかの配信なんかで消化してもらえたら嬉しい。

 そうこうしていると、スタッフのお姉さんから残り30秒ですというジェスチャーが入った。実は話し始める前にお姉さんから「時間がないかもしれないので、写真は最初に撮るといいですよ」とアドバイスをもらっていたが、例の如くアイコン仮面の流れで忘れてしまっていた。ごめんお姉さん。

 いそいそとスマフォを取り出し、写真を撮りたい旨を伝える。するとまよいちゃんは慣れた様子でハートマークを画面に描き、ピースをしてくれた。何も言わなくてもえへ顔ダブルピースだ。写真慣れしている。

 

 写真を撮り終わると、名残惜しくも手を振りながらその場を離れた。私の後ろに並んでいる人はいなかったが、レーンの後ろでたむろしている人達の中に、ツイッターやめろTシャツの人(目立つ)と痛バッグの人がいた。目配せをし、お疲れ様ですと声をかける。初対面で特に名乗ることもしなかったが、しばらくその場でまよいちゃんがスタッフのお姉さんと手を振り合っているのを一緒に眺めていた。

 まよいちゃんのモニターの電源が落とされた後、昼食を済ませて物販へ。しゃべフェスのグッズは通販が始まった時に一通り注文していたが、やはりお祭りテンションというものはある。それにランダムグッズは当たると限らないからなと自分に言い聞かせ、缶バッジとブロマイドを購入。

 タペストリーは注文したものが届くのを待つ。正直、その場で買おうか悩んだけど。

 

 ベンチで誰のグッズが当たったのか確認していると、声をかけられた。よく覚えていないが、銀髪と青い目に猫耳が飛び出したニット帽が特徴的な人だった気がする。手にした缶バッジを見たのか、推しは誰ですか? と聞かれたので、なんとなく正体を察した。四ツ辻まよいちゃんですと答えると、まよいちゃん良いですよねと笑ってその人はその場を去った。人柄の良さそうな優しそうな雰囲気が妙に印象的だった。

 

 その後、まよいちゃん・ルル=ルチカさん・理原ひなりさんの生放送ブースへ向かう。到着した時点で大体の準備は終わっていたようで、「時間までお待ちくださーい」というスタッフさんの声と「はーい!」というまよいちゃんら三人の声が聞こえた。収録の舞台裏のようで少しテンションが上がる。生放送にはもちろん我々の姿は映っていないが、カメラの後ろでリアクションを取ったり手拍子をしたりしていた。なかなか止まらないルーレットの盛り上がりっぷり(?)は言わずもがな。

 生放送が終わり周りが撤収ムードになると、スタッフさんが「まよいちゃん達と集合写真を撮れるので希望者は集まってください」と言うので、その場に居た半分くらいがカメラの前に移動していった。私は鞄の中に仕舞ったアイコン仮面を思い出して少し迷ったが、今回は遠慮しておいた。何しろ自分は写真が苦手である。アイコンをつけるならまだしもだし、アイコン仮面はどうあがいても目立つ。恥ずかしすぎる。推しの写真やスクショならバシャバシャ撮るが、自分の写真は遺影撮るよと言われた時で十分なのだ。

 

 集合写真も終わり、いよいよ本当に解散だ。生放送ブースから少し離れたところでツイッターを確認していると、また声をかけられた。先ほど、まよいちゃんの缶バッジを見て話しかけてきた人だ。

 実は先ほど少し話した時になんとなく正体を察していたので、Twitterでリプライを送っていたのだ。案の定、相互フォローの四ツ辻リスナー(こひつじさん)のBさんだった。突発オフ会である。

 いつもVRCのスクショでTL埋めてすみません。いえいえ、こちらも楽しんでます。

 依頼絵の納期もうすぐですね。のんびり進めてもらえたらOKですよ。

 まよいちゃんってこういうところありますよね。わかる~。

 VRCの姿を持ち、可愛い絵を描くイラストレーターで、同じこひつじさんであるBさんとの話は思いのほか花が咲いた。Twitterをしている以外に特徴が無く他のこひつじさんとの交流はあまりない自分としては、タイマンでまよいちゃんの話ができるのは新鮮な体験だった。またBさんはイラストレーターとしてファンでもあるし、Vtuberを見始めて「リスナー同士でつるむのってどうなんだろう」と配信関係に手探り状態だった頃でも、四ツ辻リスナーの中で(元々ファンだった筆禍さんを除いて)唯一フォローしていた人物である。がっつり話ができて嬉しかった。

 

 しばらく立ち話をした後、グッズのトレードの約束があるというBさんと別れた。推しのランダムグッズを現地の人らで交換できるのは会場組の特権だろう。自分は彩まよいちゃんがコラボしている東京マルイのコーナーや痛車コーナーを軽く見て回り、幕張メッセを後にした。

 翌日は横浜のポケモンセンターに言ったりウルトラマンの展示を見に行ったりしたが、それはまた別のお話。

 

 普段、私は配信ではよくコメントをする方だ。まよいちゃんも普通にコメントを拾ってくれていると感じている。YouTubeのチャット欄について「自分のコメントは推しとの一対一の対話」としている人もいる一方、私は(他のVtuberさんの配信でもそうなのだけれど)自分のコメントはあくまで「配信の賑やかし」だと思っている。配信者が話題を更に掘り下げたりできるような、配信を円滑にするための道具としてのコメント。自分本位にならないためにも、そういう距離感を心がけていた。

 そんな自分が一対一で推しと向き合っている。リアルタイムで生身の言葉を交わしている。『四ツ辻まよい』をそれなりに長い間見ているし、しゃべフェス自体は去年もやってるし、たまにTwitterでリプライをもらってやりとりをすることはあるし、今更緊張なんて……というぬるい考えは消し飛んでいた。改めて「推し」という概念を実感した。なんだか感極まってしまって、嬉しいことから負い目から流れるように吐露してしまった。

 Vtuberという文化そのものがどうなるかはそこまで頓着していないが、彼女自身とは今後も自分にできる限りのことをしながら長く見守っていけたら良いなと思う。イベント楽しかった、ありがとう。