塵一粒

同人誌やイラストの感想とか雑記とか。同人感想は作者さん向け。

【感想】秋の味覚を妖猫と【豆猫の隙間】 +α

『秋の味覚を妖猫と』

東方紅楼夢14(2018年秋)発行。

 

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  白豆けいさん(@)の橙ちゃん本です。八雲家本。表紙は秋の味覚の入ったカゴを持った橙ちゃん。ぱぁっと明るくなるような素直な笑顔がとても可愛いですね…。八重歯好き。しかしボケ二人が絡むとあんなにもカオスな内容に…。

 そして今回は同人誌の感想だけでなく、いろいろ詰めたまめけー先生回になっております。

 

 まめけー先生の本は常に安定して可愛く面白く、どの本を選ぶか非常に迷いました(全部書けとも思うのですが、そこは自分ルールで)。そういう時は思い出に残っている本にするのが良いと相場が決まっている。というわけで、白豆けいさんを知るきっかけになった本です。

 紅楼夢でふらっと橙島を訪れたところ、「なんかすげぇ可愛い橙ちゃん表紙の本がある」と思ってこの本を衝動的に購入。しかし読んでみると凄まじくテンポの良いギャグ本で、そのギャップがひどく印象的でした。そこからすっかりファンに。

 

 さて本編。1ページ目から橙ちゃんがめちゃくちゃ可愛い。芋の焼き加減をみる姿も、自然な描写が絵になりますねぇ。そして猫舌可愛い。冷ましてた芋取られてむくれるのも可愛い。表情豊かで良き良き…。

 しかし紫様と藍様も揃い、始まるカオス展開。ほとんどのコマでボケとツッコミの応酬があり、それでいてテンポが心地よいですねぇ。橙ちゃんツッコミしすぎで過労死する。

 

 大体カオスの根源は紫様。ひたすら栗に襲撃されても表情が変わらないのに、時々「痛って」とか言ってるのがじわじわ来る。しかしそこはやはり八雲紫、サイに襲われた橙ちゃんを守った時のカリスマ感にはドキっとしてしまいますね。そもそもなんでサイがいるんだ。紫様が原因だったわ。

 藍様も優しいようでマイペースなのひどい。サイに対して「一旦逃げて態勢を整えよう」といった次のコマで「銃を拾ってくるからここは橙に任せた」と言ってどっか行くのひどすぎる。

 そんな二人に振り回され一人でサイの相手をすることになった橙ちゃんですが、「任された以上は」とスペカで応戦するのが責任感強しというか健気というか。そしてここのスタイリッシュな橙ちゃんかっこいいですねぇ! 可愛いキャラに飽きないギャグに動きのある戦闘描写まで描けるのしゅごい。主張しないけど時々ちらっと見える橙ちゃんの脚も好き…。

 スペカは通じなかった橙ちゃんですが機転を利かせ、紫様が木の上に配置していた岩を落とすことでサイを昏倒させて見事捕獲。さすがお母さん。いやそもそもサイも紫様原因なんですけど。ただのギャグシーンだった前半のやり取りを伏線として持ってくることで、前後のまとまりもしっかりしてますねぇ…。一区切りつけてからあのオチなので、なんでしょう緩く笑えるけどすっきりした読後感みたいな…。

 うまく言葉にできないけれど、とても面白かったです!

 

 

 そしてもう一個紹介!

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 東方紅楼夢15にて頒布された『八雲ほらぁないと』のポスター! 運よくポスター渡しますツイートを発見し、急いで向かいました。イベント時ってツイッター見るタイミングも限られるのに、ポスターは1点モノだから受け取れるかどうかはかなりシビアなんですよねぇ。

 この時の新刊も非常に秀逸で面白かったんですよね。オチが最高でした。

 

 

 更に更に今回はskebも依頼させていただきました! キャラはけものフレンズの博士!

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けものフレンズの博士(... by 白まめけい | Skeb

 あらあらあらとても可愛いですねぇ…! 全体から漂うあどけなさがたまらんすぎる……抱きしめたくなりますねぇ!

 博士の表情はどう依頼すべきか悩みすぎて寝込む程だったので指定せずお任せしたのですが、ぱっと見た瞬間「あぁ^~解釈一致^~」となりました。への字の口好きすぎる。真顔なんですけど、こちらに悪感情は持っていないというか「同じ部屋にいることに居心地の悪さを感じない程度の仲」というか(関係性拗らせオタク)。目や眉の感じでわかりますよ、ええ…。両手で包みたくなるまるいほっぺと子供っぽい表情可愛い~~~! ばっさばさのまつ毛も綺麗で好きすごいすきですね。首元のもふもふに顎をうずめているようなのもマフラー属性あってたまらん可愛さ。そこから小さい肩に華奢な身体…背中からお尻へのラインらまらんですねぇ。ぺたん座り+尾羽+丈の短いコートも相まって、このラインが最高すぎる。背中好きなんすよ。本を持つ小さなおてても可愛い。袖口が広いと手の小ささが強調されますねぇ。お腹部分のくぼみに顔突っ込んで窒息死したいだけの人生だった…。そして白タイツの質感やべぇですね! タイツといえば迷わず黒派だった私ですが、これは……なるほど。白だからこその滑らかさのある太ももですね仰向けで寝たい。ぺたん座りからなるふくらはぎの膨らみとかもあーすきです。小っちゃい靴も可愛い。上から下まで舐めるように見ててキモいですね私。

 クールな顔も朗らかな笑顔もネタもイケる博士というチョイス、私の好きなキャラの中でも白豆けいさんに合いそう…と思ったのですが、そのためどんなシチュ・表情で依頼するか非常に悩みました。博士といえばカレーなのでエプロンつけて料理してる姿も見たい(性癖)、ありえない展開にツッコミする博士も見たい、目があったシチュでも普段の無表情か怪訝そうな顔をするのかふっと微笑んでくるのか。どれもまめけー先生ならこなしてくれそうと思う一方、そもそもまめけー先生けもフレ見てるのかな…博士の解釈に齟齬が起きやしないかな…という懸念も。

 というわけでいろいろ考えた挙句シンプルな依頼文になったのですが、まめけー先生に任せて良かったですねぇ…(吐き出した長文を見ながら)。

 

 

 白豆けい先生特集という感じでまとめて突っ込んだせいでいつもの倍近くの文量になりましたが、長々とお付き合いいただきありがとうございます。素敵な作品たちをありがとうございました。

 

 

 微笑む博士だったとしても「結構いい関係なんですねぇ尊死」となるので解釈一致です(寛容な関係性オタク)。